近衛読書中隊

挙措において簡素 言語において細心 熱狂において慎重 絶望において堅忍  

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秦郁彦『現代史の対決』文藝春秋

お盆の古本祭りで購入。1998年から2002年に主に『諸君』に掲載された文章を纏めたもの。この頃は、”自虐史観”に対する”自由主義史観”が台頭して来ていたが、まだ”自虐”側もそれなりに頑張っており、そして何より田母神や在特会といったモンスターが現出していなかった。そういう時代の空気を反映して、先生も随所に筆が滑っている(要するに足元を気にせず心置きなく自虐側をおちょくれた時代ということだ)。例えば件の女性国際戦犯法廷でインドの判事が欠席したことについて

東京裁判で唯一人、少数意見を書いた有名なパル判事の”亡霊”に叱られたせいかもしれない。

なんてのは全く書かずもがなだし、天皇訪英時の元イギリス人の要求について、”『戦場にかける橋』のアレックス・ギネスが聞いたら何というだろうか”などと言うのは全く意味不明だ。シドニー五輪に際しての

オーストラリア政府がなんとかアボリジニのご機嫌をとってオリンピックだけは無事に乗り切りたいという苦心の表れとみれば、あのバカバカしい開会式の大騒ぎも同情する気になりました。

と言う文章など、皮肉のつもりなんだろうけど皮肉になってない酷いものだ。所詮『諸君』への投稿なんだし、そんなに目くじらを立てなくてもという意見もあろうが、私は秦先生のためにこれを惜しむ。
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