近衛読書中隊

挙措において簡素 言語において細心 熱狂において慎重 絶望において堅忍  

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私の昭和史 末松太平 みすず書房 1963

いや~ これはホントに良い本ですよね。
昭和の軍内闘争史をやる上で、所謂一部将校、青年将校と呼ばれる人々を一纏めにしてしまう人が結構いますが、この本を読めばどうしてどうして、青年将校と謂えども色々あるということが良くわかります。

筆者は当事者の一人でありながら、全体を通して抑えた筆致で、この手の本にありがちな偏りも殆どなく、三月事件から二・二六事件に至るまでの青年将校たちの動きを実にわかりやすく描いてくれてます。二・二六に興味のある人は必読でしょう。

ところで大岸が戦後はまった宗教ってなんでしょう?御筆先とかいうとやはり大本ですかねえ?いずれにせよ、そんな大岸に嫌々ながら最後までつきあう筆者がなんか良い。この二人の関係は親友とかそんなものを超越してる感じがします。
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続・現代史資料(4) 陸軍 畑 俊六日誌 みすず書房

日記を書く習慣を持っていた軍人は多い。その大半は未刊行であるが、それでもかなりの数の日記が世に出ている。日記はその人の人となりを良く現す。几帳面な人、真面目な人、自信家、堅物etc

畑は、その謹厳な外見からはちょっと想像できないが、以外に皮肉屋である。その日記はかなり毒があり、分量もたっぷりで、読みでがある。巣鴨で書かれた、家族についての獄中手記も面白い。特に陸軍大将である兄・英太郎に対する傾倒っぷりには、ちょっとブラコンの気すら感じる。英太郎の急死に関しては当時から、張学良による毒殺、あるいは強硬派の関東軍参謀による毒殺などという噂があったが、真相は高血圧に心労が重なった事ではないかと推察される。それに絡めて畑は、参謀長三宅光治を、中央の方針と強硬派の幕僚の間に介在し苦労した兄を全く助ける事のできなかった無能の人とまで決めつけている。あんたどんだけ兄貴の事好きやねん。
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