近衛読書中隊

挙措において簡素 言語において細心 熱狂において慎重 絶望において堅忍  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

今年は大東亜戦争敗戦から60年、阪神淡路大震災から10年などなど
色々と節目の年ですが、やはり最も御目出度いのは日露戦勝100周年でしょう。
そこで今回紹介する本は、日露戦争30周年を記念して行われた「日露戦争回顧座談会」
を収録した朝日新聞社編『名将回顧 日露大戦秘史 陸戦編』です。

この座談会は昭和10年2月に帝國ホテルに於いて行われたもので、出席したのは
荒木貞夫大将、井上幾太郎大将、尾野実信大将、大島健一中将、志岐守治中将、杉山元中将、鈴木壮六大将、田中國重大将、奈良武次大将、坂西利八郎中将、菱刈隆大将、藤井茂太中将、町田経宇大将、渡邉錠太郎大将、和田亀治中将という錚々たる15人。
藤井中将を除けばいずれも日露戦争当時佐尉官として、前線或は司令部に在った人々でした。
一方朝日新聞側も下村宏副社長、緒方竹虎主筆と後に何れも台閣に列する大物が出席。
座談会の内容は、身近に接した軍司令官達の素顔であるとか、実はあの時こうであったという
裏話であるとかで、日露戦争に興味のある人は是非読んでみてください。
司馬遼太郎氏もあの『坂の上の雲』で、この本から幾つかのエピソードを採用しておられます。

本文より

『田中、この乃木の爺は今は非常にやかましい爺だけれど、若い時ヨーロッパに行く前は非常にしゃれっ子でね。ズボンなどは何とかいふもの、襦袢などは何とかいふ襦袢を着て、非常なしゃれっ子でいたが、欧州から帰ってからこんなやかまし屋になった』といふ。乃木さんはどういふかと思うと、ただ『うふー、うふー』と笑って居られた


そのとき向こうから綺麗な美人が二人ばかり来て、私に『あれは黒木将軍じゃありませんか。どうかお目にかかって手を握りたい。シェークハンドしたい』といふので、私は将軍に『大変綺麗な女が来て閣下の手を握りたいと申しております』といふと『うむさうか』とにこにこして手を握られました。


『田中、西といふ奴は何も分からぬが、あの箱は西洋夫人の便器だぞ!西洋人が来た時あんなことを西がして見せると困るから貴様西に言っとけ』

スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。